#22 「ロンドン塔の大烏」

朝、怪我した馬とロンドンに着いたダルを歓迎するロシナンテです。お疲れさま。
コピーも「ごくろー、ごくろー」とロシナンテを労います。そういえば、コピーっていつからこんなに自分の意思で話すようになったんですたっけ?(言わされてる、のではなくて)

一方、港で逮捕され、護送されるミレディーとペペ。逆賊門を通るという事でおびえるペペが可愛い。
"逆賊門"と聞いて恐れるどころか、「お前達にこの私が殺せるものか!」と言ってのけるミレディーさんがやはり格好良い。これもハッタリとかではなく、「今ここで私達を殺したら、バッキンガムのお咎めを受けるのはコイツなんだからね」と、見事に役人の口を封じてしまう、この賢さですよ!
門を潜っている時、ジッと見上げているミレディーさんが美しいです。どう脱獄してやろうかと考えていたのでしょうか。

パリのリシュリュー様の館にて。包帯でボロボロのローシュフォール…よかった、あの後風車から無事に下ろしてもらえたんですねー。
ダルタニャンが死んだと思いこみ、張り切って「ダルタニャンを討ち取った」と報告するも、ニセだったと知らされガッカリ伯爵(笑)。喜んでもらえると思ってたのにねー。
このリシュリューの「この世の中は騙すよりも、騙されるほうが悪いのだ。」とのお言葉は名台詞だと思います。
ニセの葬式は、神を騙す不届きな行為ではないか、と提案するローシュフォール。結果的に褒められた!珍しく褒められる伯爵…マトモに褒められるロー様シーンってここしか見たことがないような…。貴重ですね。

ルーブル宮殿のアンヌルームでは、ボナシューが仕立てたドレスをアンヌが試着しています。もちろんコンスタンスが着付けてます。もぞもぞしてるジャンは、ボナシューの弟子という事で、代理で来たのでしょうか?
アンヌをべた褒めし、メロメロの陛下(笑)。ああー、微笑ましい夫婦だ。ダイヤ問題がなければもっと良かったのに!

舞台はロンドンに戻り、ロンドン塔へ向かうダルタニャンと、見送りバッキンです。
ダルの背に向かって、「しっかりな」と声をかけるバッキン。いや、本当に、"よろしく頼む"って気持ちで言ったんだろうけど…ちょっぴり、「お前が言うな!」と思ってしまうのは私だけでしょうか?(笑)
ロシナンテとコピーは、ロンドン塔の外で待機することに。わわ、本当にダルタニャン一人で行くんですね!
獄中でリシュリュー宛の手紙を書くミレディーさん。カラスに手紙を託したところで、人の気配を感じ、ペペの口の中にダイヤを含ませますが……ミレディーさん、最初からカラスにダイヤを託して、飛ばせちゃっても良かったのでは…?
さあ、ここからミレディーさんスペシャルです!
うそ泣きが上手すぎです!若干弱々しい言い方とか、迫真の演技。逆賊門を通っているミレディーさんと完全に別人ですよ。
「私は嫌々リシュリュー様の命令に従っただけ」と悲しく話すミレディーさん。嫌々…?(笑)
そして、「リシュリュー様のいう事を聞かなければ、殺されてしまいますもの」と仰いますが、誰が貴女を殺せるんですか!?(笑)全員返り討ちでしょう、きっと。
何をやっても疑い続けるダル。ついに最終手段と、体を張るミレディーさん。裸攻撃にはさすがに敵いませんねー。ミレディーさんもそう思ったのでしょうな。
しかし、ペペにもそろそろ限界がきてしまったようで…ついに、ダルにバレちゃいます。
ペペを捕まえようとするダル。「やめて、やめて、ダルタニャン」のセクシーミレディーさんから、ガラっと一転、「それじゃあ仕方がないわね、ダルタニャン…」とドスを聞かせた声に変わりました!
ぶ、ぶん投げられたー!ミレディーさん、催眠術や動物を操るだけでなく、こういう肉弾戦もバリバリできちゃうんですねっ。ダルは咄嗟に受身をとったのでなんとかすぐに追いかけられましたが…。
「どうしたんですか?」とロンドン塔のおじさんがドアを開けたせいで、ペペに逃げられてしまいました。おじさん、余計なことを!(笑)その上、ミレディーさんにぶん投げられてますし…受身を取れなかったのか、完全にノビちゃってます。
屋根の上をスイスイ逃げるペペを、スイスイ追いかけるダルも凄いですが…そんな二人をドレスでスイスイ追いかけるミレディーさんは一番凄いです。ドレスで屋根を!
なんとかペペを捕まえたダル。ミレディーさんは「大人しくダイヤを返すのよ。少し手を緩めてやって。それじゃあダイヤをだせないわ。」としか言ってないのに、ちゃんとダイヤを吹き飛ばすペペ。完全なる以心伝心ですねー。
このダイヤを追いかける時のダルタニャンの走り方が、面白くって好きです。あああ、カラスに一個取られちゃった!
「これでダイヤはリシュリュー様の手元に届いたようなもの!」との事ですが、次回でしたっけ、ちゃんと届いてますね。
今回は(も?)ミレディーさん大勝利でしたねー!「処刑をしたければするがよい!」という、全く物怖じせず高笑いして言ってのける格好良さ!シビれます。

さて、パリの三銃士が、ジャンからニセ葬式処罰の話を聞いてます。これはマズイと。
罰を喰うのか?と不安げなポルトスに、「大喰らいのポルトスなら何を食べても平気だろ」とか言う超余裕のアラミス。言い訳等ぜーんぶアトスに任せるつもりだったから?(笑)
宮殿にて。「ダルタニャンは本当に死んだのです。」「神のお恵みにより生き返ったダルタニャンが棺を破ったのでしょう。それこそ偉大な素晴らしい神の奇跡と申せましょう!」
という言い訳に対し、
「それが真実なら、私も是非生き返ったダルタニャンの話を聞いてみたいものだ。」
で済ませる陛下。寛大というか、なんというか、思考が凄い(笑)。アトスは言い訳も上手いのでしょうが、説得力もあるんだろうなと思います。

一方、ロンドンではがっかりダルタニャンです。ロシナンテも悲しそうな目で一緒にがっかりしてます…。さてさてどうするのよ、ダルタニャン!?(というよりバッキンガム!?)
今回はここまで。次回のミレディーさんスペシャルも楽しみです。


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