ミレディーの能力分析&パリへ戻ったコンスタンスとアラミスの日常レポート

表紙も喰ってます! コンスタンス、アラミス、どういう事だ!?(byダルタニャン)
1988年5月号の雑誌です。
今回は、雑誌切抜きではなく、雑誌そのものを持っているので、数ページの紹介をしていきます。読み直しがいつもの3倍はあるので、かなりの長文です。
まず、表紙がアラミスですよ!多分、馬に乗っているところ。辻さん原画の、少しキリっとしたアラミスです。

記事の始めは、『ダイヤ事件の表と裏』『イギリスへ渡ったダルタニャン・ミレディー。そして舞台には現れないアラミス達もレポートします!』とあります。"アラミス達"なんだ(笑)。
国王が突然舞踏会の開催を決めたせいで、王侯貴族は大慌てだし、仕立て屋も夜会服の注文に大わらわ、とあります。
あれ、じゃあボナシューさんだって、アンヌドレス以外にも仕立てなきゃならない貴族の服があったんじゃあないでしょうか。途中、ローシュフォールに捕まってましたが大丈夫だったんでしょうか。
『イギリス国王とフランス王女の婚約で、仏英両国の絆が強まるハズなのに、不自然な渡航制限』とありますが、確かに。お祝いムードなのに港封鎖ってすごくヘンですねー。
このページのカットは、指名手配風味ミレディーさん写真に、剣をふりかざす凛々しいダル。それと、可愛いコンスタンスを守るように手を添えるアラミス。このカット、アラミスが女性と知らないダルが見たら、ヤキモチ妬くんじゃないかっていう位の密着度です(笑)。

私の秘密が知りたいわけ?フフフ…。
次は、ミレディーさん特集。『ミレディーの過去のスクープを入手した!』とあります。
『貴族の息子の心変わりに成す術がなかったミレディーの母親は、ミレディーを修道院に預けた後、病に倒れて亡くなってしまった。不幸な母親の運命を知ったミレディーは、修道院の孤独な生活の中で、貴族への漠然とした憎しみを育ててしまっていたのだろう。
貴族の世界は、当時のミレディーにとってあまりにも遠いもの。しかし、16歳のある日、一人の若者に出会った…。
左肩の烙印は、ミレディーまでもが貴族社会の犠牲になった事の証。それから彼女は、その美貌と悪の才能で、フランス国家の中枢まで登りつめていったのだ。』
スクープという事でしたが、ミレディーさん自身の過去の情報はあまり載ってない気がします(笑)。若者と出会ってどうなったのか、とか…まあそれは、「ミレディーの処刑」を見て下さいという事ですが。
そして、ミレディーさんの身上書もあるのですが…『結婚暦:金のために数回結婚したとの説もあるが不明』とあります。うわー!
「ミレディーの処刑」の回で、「愛してくれる人が現れても、この烙印を見たらみんな逃げて行ったわ」と語るシーンがありますが、それとリンクする部分もあるのかもですね。(あ、でもそれだと金のためじゃなさそう。)
16歳という事は本編より7年前ですね。ルネは、フランソワと出会ったか出会ってないか…。

ミレディーさんの能力についても、解説されてます。
『武器:鉄火器をはじめ、剣・ナイフなどあらゆるものを揃えている。どこで習得したか不明。持ち前のカンで巧みに武器を操る。』
『あやつる動物:あらゆる生き物を操る事が可能。知能が高いものは催眠術で、低いものは笛で簡単に手懐ける。』
『髪の中:針金、毒薬の小瓶などを隠し持っている。すぐ取り出せて便利なのかも。』
『特技:英語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ドイツ語を使用可。ダンス・ビリヤードもこなせる。毒薬の調合・変装も上手い。』
『スカートの中:バッグを持たない当時の女性は、スカートのポケットに物を入れていた。銃やナイフなど、素早く取り出せるように工夫されているようだ。』
…ミレディーさん、最強すぎます。うわー、こんな凄い人に戦いを挑むダルは凄いよ。っていうか5ヶ国語!どうマスターしたんですか…。天は何物も与えすぎ(笑)。

『知れば知るほど、ミレディーの謎は深まる。この他にも、時として魔術としか思えない術も使用する。
当時は魔女狩りが行われていた時代、ミレディーは本当の魔女なのかもしれない。貴族への復讐から、人として大事なものを悪魔に売り飛ばし、禁断の術を手に入れたとしても不思議ではない。
ミレディーはぞっとする迫力と冷酷さを備えている。人並み外れた妖艶さとともに、今最も気になる存在だ。』
気になるどころか大注目ですよ!(笑)しかし本当、魔法とか使い出しても違和感ないですよねミレディーさん。
台詞も魅力的なのが多いですよね。「私はあなたの守り神」とか、「この私から逃れられるものか!」とか。ファンは皆勘違いしてしまいます(笑)。
カットは、烙印をチラつかせながら不敵に微笑む格好良いミレディーさんと、背中を合わせ、少し困惑したような、警戒しているような表情で剣を持つダルタニャンがいます。あと、ムチを構え、余裕の笑みをみせるミレディーさん&肩に乗ってるペペのカットがあります。


「ごめん下さい」「ジャーン、調子はどうだい?」「ありがとう、かなり良くなったよ。」
最後のページが、『アラミスとコンスタンスの空白の5日間を調査!』です。
まず、アラミスについて。
『傷がほとんど治ったアラミスは、旅の疲れを静かに癒している。
アラミスの美貌と元気の秘密は、朝のハーブティー・就寝前のハチミツパック。
静かな夜更けに思い出すのは、昔の恋人の事。彼の仇を討つために男になったのだ。その男とはどんな人だったのか……ともあれ、今日も決意を新たにするアラミスであった。』
ハチミツパックやってたんですね!(驚)ううん、顔がベタベタしそうなイメージがあります(笑)。そして、首飾りが戻ってくる前の時期に、敵討ちの事を明らかにしちゃってもオッケーだったのでしょうか。
『アラミスのある日のメニュー紹介。朝はカモミールティー・木の実を少々(体力づくりのため) 昼はトレビル邸にて、パン・チーズ・ぶどう液。 夜はパン・チーズ・ワイン・鴨の油の煮こごりを少々・タマネギスープ』
パンとチーズの登場回数がとにかく多いですね。当時の(というか今も??)フランス・パリの食生活は、そういう感じだったのでしょうか。
また、『アラミスが持ってる化粧品:クシ・鏡(当時は貴重品)・白粉・頬紅・口紅・汚れを拭くためのオイルと布。顔色が悪い時、男性も薄化粧をしていたのだ。』とあります。
へえー!そうなんですね。これはこの記事で知りました。そうやって、顔色が悪いのを隠していたんですね。
アラミス宅は登場回数も限られるので、普段彼女がどう生活してるのか想像するのも難しいですが、こういう情報があると、また想像するのが楽しくなります。
カットは、「アラミス救出作戦」で連行される時(多分…)のアラミスと、湍未来さん画の、ハチミツパック中のアラミスです。アラミス、ガマンしてパックしてるの?(笑)

続いて、コンスタンスについて。
『ついにダルタニャンとキスしちゃった!ボナシューが逮捕された時も、「ああ、ダルタニャンがいてくれたら……」と素直に口に出すほど、彼の事を想う様に。
まだ首飾り事件は続いているのでロマンチックモードにはなれないが、彼女の中でダルタニャンの存在はぐーんと大きく。
そして事件解決の折には…この先はアニメで!』
今までは「あんな年下の坊や」ランクだったダルですが、この頃から株が急上昇してますね。キスしたり、思わず名前を呟いたり…。1度、ダルが死んでしまったと思った事も、彼を大事に想う気持ちへ繋がっているのでしょうね。
カットは、湍未来さん画のキスシーンを思い出し赤くなってるコンス。それと、どこのシーンか謎ですが、横顔コンス&正面向いてるボナシューパパ。

ジャンの事もちょっと書いてあります。
『母親探しをきっかけにボナシューに弟子入りしたジャン。
しかし今や、アンヌ王妃の衣装作りを手伝ったりと、ダルタニャンの留守中、男としての自覚や責任感が芽生えたのかも。ジャンもどうやら、正業に就いた様子。』
すっかり忘れてた!最初は「当てにならん連中だ」とボナシューさんに苦笑いされてたのに、今や立派な弟子ですもんね。照れ笑いカットがあります。

バッキンガムの恋愛スタイルについてもあります。小さなアンヌカットがあり。
『アンヌに会えるならば、ルイがいようが目がハートになるバッキンガム。この純真さや恋愛に対する悪びれなさが、17世紀では普通だったのだ。
これは、結婚と言うものが打算的に行われていたためである。持参金を値切ったり、何十歳もの年の差がある結婚よりずっと人間らしいのかも。』
うーん、でもやっぱり、バッキンの行動は面白いと思います(笑)。 打算的な結婚との事でしたが、アニメのルイ&アンヌは仲睦まじくラブラブで良いですね。

最後に、コンスタンス&アラミスについて。
『首飾り事件でめざましい活躍を見せた、コンスタンスとアラミス。ダルタニャンがイギリスで孤軍奮闘している間、二人は何をしているのだろうか。
コンスタンスはファーストキスを、三銃士の見ている前でしてしまった。パリへ帰りながら、三銃士の冷やかしに耐えなければならなかったみたいだ。
一方、三銃士はこれといった活躍もなく、落ち着いた"大人同士の日常"を過ごしている。
思ったより早く傷が治ったアラミスは、自分の部屋で物思いにふける。殺されてしまった恋人への想いは、まだまだ消えそうにない……?』
コンスを冷やかす三銃士…うわあ、映像があったら見たいです!ジャンもどんな事言うんだろう(笑)。三銃士の日常も覗いてみたいです。アニメ三銃士が始まってから、ダル抜きで過ごすなんて初めてだったでしょうしねえ。
カットは、アラミスのお見舞いに来たコンスタンス&ジャン。『アラミスもこの二人の前だと、割と無防備でいられるようだ。』
まず、このカットのアラミスの表情が、超ツボで大好きです。穏やかで優しいスマイル!バラを持ってるコンスタンスも可愛い。ジャンは手ぶら?(笑)
そして、「この二人の前だと、割と無防備でいられるようだ。」って事は、誰の前だと無防備じゃないんですか!(力説)銃士隊の中ではやっぱり、女性とバレないようにある程度気を張り詰めているという事でしょうかね。
正体を悟られまいと気を張るアラミスとか、凄く好きなんですけど(笑)。あ、でもこのカットみたいな無防備アラミスも大好きです。要は、アラミスならなんでも好きなんです(笑)。

今回は雑誌そのものであり表紙込み6ページの読み直しだったので、かなり文章が長くなってしまいました…。