あれから十数年…。 アニメ三銃士と出会ってから

本放送リアルタイム時は、家族で見ていた気がします。多分、見ていました。
放送開始時はあまりにも幼かったので、記憶が全くと言っていいほどないです。

物心がついてから初めて出会ったアニメ三銃士は、小学校にあった絵本でした(上下巻)。
それをたまに読んでいましたが、「ちいさいころに、みていたきがするなあ」と感じる程度で、別にのめり込んではいませんでした。

1996年、NHK-BS2「衛星アニメ劇場」で、アニメ三銃士の再放送が始まりました。元々、衛星アニメ劇場は好きで良く見ていたので(C翼とか、ガジェット警部とか)、その流れでアニメ三銃士も見ていました。
見ていたといっても時たま気が向いた時にBSを付けていたという程度で、再放送で、初めて見たのは6話でした。一緒に見ていた兄が「イカダでドーバーを渡れる訳ないだろ」等と突っ込んでいたのを覚えています(笑)。
次に7話を見ました。そこでアラミスが女性であると知り、ものっすごくびっくりしました。
それでもアニ三にハマり込むまでには至りませんでした。それから、17話とか、23話とか、39話を見たのは覚えています。

そして、運命(!)の42話。いつものように、気が向いてBSを付け、アニメ三銃士開始。サブタイトルは「アラミスの裏切り」。
絵本を何度も読んでいた私は、予習完璧気分(笑)。「これって、敵の秘密を知るために、アラミスはワザと裏切ったフリをするんだよね!絵本に書いてある通りの展開だ」と、ドキドキして見てみました。アトスが地下牢の鉄仮面(ルイ)と話している時に、アトスを呼ぶアラミスを見て、何故か「おお、ここから裏切りか?!」とか期待したり…。(全然違いましたが)
そうこうしている内にラストシーン。
こぼれるペンダント。それを拾い上げ、体を震わせるアラミス。裏切り。去っていく友達を見る、アラミスの表情…。
「え?ペンダントなんて絵本になかったよ!え?何コレ、敵の秘密を探るため…だけじゃないよねきっと!そ、それにアラミスの表情がっ…!」
瞬間、雷に打たれたような(←経験ないけど)、叩きつけられて頭も地中に埋まってしまったような、形容しがたい感覚が私を襲いました。
1997年1月30日木曜日の18:50過ぎ。私はこのワンシーンから、一気にアラミス及びアニメ三銃士の虜になりました。

43話からは、1話も逃さず最終回まで見続けました。
翌年放映された劇場版も、テレビにかじりついて(笑)見ました。

そして、アニメ三銃士が終わってしまい("録画する"という概念が当時何故か無くて、ビデオが手元に1本もありませんでした…)、当時はインターネットも無く、しばらく一人で思い返したり、自分の知らなかった話を想像したりして日々を過しました。
ブックオフでアニ三フィルムコミックを見つけたり、アニメイトでアニ三サントラを見つけた時、その度に興奮して、喜んでいました(若かったなあ)。
レンタルビデオ店にも、中学生になって生まれて初めて行きました(笑)。勿論アニ三を求めて○千里…(県内です)。そこで見つかったのは、1巻・9巻・10巻・11巻・劇場版でした(10・11は私がアニ三好きと聞いて教えてくれた友人のお陰)。
何度も借りたり、カセットテープに全部録音しました。
そして、毎日学校へ行く前に必ずアニ三テープを聞いてから(←アラミスが喋るところ)通学していました。
あとこの頃は、とある「譲ってくださいコーナー」を利用し、別冊アニメディアやら当時の切抜きやら色々譲っていただけました。本当に有り難かったです。「後は再放送とビデオコンプリートだ!」とか思っていました(青い)。
そうだ、「アニメ三銃士の再放送が決定するまで、髪の毛切らない!」とか言って髪を伸ばしたりしていた時もありました…(青すぎる)。
あともう一つ。アラミスの身長と体重を知り、「ルネと同い年になる前に減量しなくては!」とダイエットに励んだ15の夜…そんな事もありました(その時は何キロか減らしました)。


中学〜高校2年まではこれといってアニ三友もおらず、一人で楽しみ、時に友達に熱く語りだしたり(←迷惑)して過ごしていました。
そんなある日、偶然、ある授業で席が近くになったSちゃん。(単位制高校だったので、科目ごとに教室も生徒の面々も違っていました)
私がつい「あ、さんじゅうし、34ページだあ」と呟くと、それまでそんなに話したことの無かったSちゃんが一言。
「あ、アニメ三銃士?あれ面白いよねー」(←意味合い的にはこんな感じ)
…こんな近くに同志がいるとは!
周りは皆リアルタイム時に幼かった同期生。「アニメ三銃士知ってる?」と聞いても、周りが<知らない人50%、見てた気がする人40%、なんとなく覚えている人10%>といった様な状態だったので、この時は驚き&嬉しかったです。この日の国語のノートに「同志発見」とか書きました(青くさいその3)。
私なんかよりずっと、アニ三好き先輩であるSちゃん。そこから、一気に仲良くなれ、語ったり、イラ交換したり、小説交換出来たり(嬉)。やー、どこかにアニ三好きさんはちゃんといるんだなあと、心底思いました。現在も、彼女とはバリバリの銃士仲間ですよー。

それから数ヵ月後、事件発生です。Sちゃんから1通のメールが届きました。
「今入ったレンタルビデオ屋さんに、アニメ三銃士全巻置いてある!」
当時の私にとってこの上ない朗報です。このメールを見た途端、喜びのおたけびをあげました(←近所迷惑…)。お陰で私も、やっとアニ三コンプリートできました。髪も切りました(笑)。
(ハマリ込んでから4年半経過)

インターネットが出来るようになったのもその頃でした。
web上にはアニメ三銃士サイトさんがあるわあるわ。今よりは少なかったですが、井の中の蛙には充分すぎましたねー。「日本にまだこんなにアニ三ファンが…!」と、とても嬉しかったです(笑)。昔、アニ三のクイズとかリレー小説が置いてあるサイトさんがありました…よね…。
それから現在に至るまでネットサーフをして、アニ三ファンサイトさんを見て、BBSにお邪魔したりしています。
で、私は「アトアラ」といった概念及び用語を、ネットで初めて知ったのでした!
当時は私、「アラミスはポルトスとくっ付くしかないんじゃーん」なんて思っていたので、もう、凄くびっくりしました。「え?アトス?何でアトスが出てくるの!?」と軽くカルチャーショックでした(笑/青くさいシリーズ)。
今では普通に納得出来ますし、むしろ色んなサイトさんのアトアラワールドに酔わせて頂いているんですけどね(笑)。

DVD化し、再放送も終わった2004年。「アニメ三銃士の同盟ってないのかな?」という疑問が起こり、ググるも発見できず。
「じゃあ作っちゃおうか。あ、でも作るの私で良いのかなあ。私なんかよりもっと、こう同盟作るに相応しい(?)方のほうが…」なんて考えたりもしつつ、結局自分で作りました(笑)。
2008年3月現在、参加者様(名簿)は50名もです。同盟開設当時はそんなに沢山の方が参加して下さるとは思わなかったですねー……本当に嬉しいです。
その後、個人のアニ三ブログを作ったり、ブログをサイトにしたりして、現在に至ります。オフに行く事もあったり。2回3回4回と…。

ここ十数年、色々ありましたが(←主に若気の至り関係)、アニ三好きな気持ちは、衰えるどころか10年前より高まっています。加速しています。
きっと、この先も好きなんだろうなと思います。
このサイトに関しても、アニ三のファン自体も、まあマイペースにやっていこうかなと思います。